『老子』全文 書き下し文と現代語訳(超訳)【第四章】その光を和らげ、その塵に同ず

2024年11月5日車中泊と老子,『老子』全文 書き下し文と現代語訳(超訳)

第四章

※書き下し文、現代語訳は、蜂屋 邦夫先生著『老子』 (岩波文庫)を参考にしました。

書き下し文

(みち)ちゅうにして(これ)もちうるに(ある)いは(たず。

えん)として万物(ばんぶつ)そう)()たり。

()えい)くじき、()ふん()き、()(ひかり)(やわ)らげ、()(ちり)(どう)

たん)として(ある)いは(そん)するに()たり。

(われ)れ、()(だれ)()なるかを()らず、てい)せん))たり。

現代語訳(超訳)

道は空っぽの容器のようですが、それが活動したときには、一杯になってしまうことはありません。(無限のエネルギー)

淵のように深く、万物の大本のように見えます。

知恵のするどさを弱め、知恵によって起こる煩わしさを解きほぐし、知恵の光を和らげ、世の中の人々に同化します(「和光同塵(わこうどうじん)」として有名な言葉)。

満々たる水のように静かなことよ、なにか存在しているように見えます。

わたしは、それ(道)が誰の子であるのか知りません。

天帝の祖先のようです(天上界の最高神すらも、「道」から生まれた存在である)。

※次章:『老子』全文 書き下し文と現代語訳(超訳)【第五章】多言はしばしば窮す、中を守るにしかず

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